2007年9月14日。遅い夏休みを利用して東京から別府の実家に戻り、たった4日間でできるだけ多くの温泉をまわる旅の始まりです。できれば4日間で88湯めぐり、「別府八湯温泉道」の「名人」になりたいのですが、1日22湯のペースはさすがにきつすぎます。まあ、50~60湯ほどめぐることにしましょうか。残りは冬休みにでもめぐりましょう。
雨の中、マルショク(地元のスーパー)のビニール袋に洗面道具と「別府八湯温泉道」の本、入湯記録用の青いノート、ボールペンを持ち、まずは別府駅へ。観光案内所で真っ赤な「スパポート」を入手します(100円)。スパポートに、各温泉に設置されているスタンプを押し、ある程度貯まったら別府市観光協会に持参して「別府八湯温泉道」の段位を申請するのです。さて、いくつのスタンプを押せるのでしょう?
2007.9.14 9:36 (別府八湯温泉道 1湯目)駅前高等温泉に到着
別府駅から歩いて3分、近代的なビルが建ち並ぶ駅前通りの一角に、一つだけ、大正時代の雰囲気が漂うレトロな建物があります。駅前高等温泉、さっそく入ってみましょう。
番台さんに入湯記念のスタンプを押してもらいます。まずは、買ったばかりのスパポートにペタン。 「それから、こっちにもお願いします」 私がポケットからおもむろに取り出したのは、英単語の暗記などに使うカード。スパポートが雨や温泉で濡れても大丈夫なよう、厚めのカードにペタン。大学受験でお世話になったカードが、こんなところでも役に立ちました。
番台さんに、100円で入れる並湯と300円で入れる高等湯のどちらに入りますか、と訊かれ、高等湯を選びました。しかしここで私、痛恨のミス!! 間違えて並湯に入ってしまいました。番台の"おじょうさん"は他のお客さんとの楽しいおしゃべりに夢中で、私のミスには気づかなかった模様。
9:42 入湯
並湯に浸かってみるとこれが良いんですね。「200円返して!!」という気持ちがなくなってしまいました。温度は普通(熱い湯が好きな別府の人、Bepperにはぬるいかな?)で、温泉がとても透き通っています。湯元の温泉を少し飲んでみると、あまり味はなく、ほんの少しだけ金属の味がしました(水道管のサビの味などではなく、いわゆる温泉の味)。別府の街のど真ん中にいることを忘れてしまうほど、どこか遠い田舎町に来た気分がします。この建物の2階では宿泊も可能(ただし予約が必要)ですから、別府の北浜あたりで夜遅くまで遊んで、24時間オープンの高等湯に浸かって2階で寝る、というのもいいかもしれません。
駅前通りを挟んで向かい側にある近鉄百貨店跡には、22階建ての高層ビルが建設されるのだとか。首都圏でも流行りのタワー型マンション(当然、温泉付き)なのだそうです。時が流れ、どんなに街の雰囲気が変わろうとも、駅前高等温泉のレトロな雰囲気は残っていてほしいですね。
10:07 駅前高等温泉を出発
近鉄跡の交差点から横道に入ると、昔ながらの街並みが広がります。さあ、今日はいくつの温泉に入れるでしょう、どんな出逢いがあるんでしょう?
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||別府八湯
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