細い路地に入り、谷の湯へ。
2007.9.15 14:46 (別府八湯温泉道 28湯目)谷の湯に到着
鉄輪の中でも、観光客が多い地獄めぐり地帯やいでゆ坂から一歩入ると、ごく普通の、それでいて昭和の香り漂う住宅街が広がります。谷の湯は、そんな住宅街の真っ只中にあり、2Fが公民館、1Fが半地下の浴場となっています。手書きの看板がいかにも昭和、いやむしろ大正、明治といった感じです。さて、階段を降りて入浴するといたしましょう。 「お客さん、料金払って~」 上から、かすかに"おじょうさん"の声が聞こえてまいりました。慌てて引き返します。 「はい、100円ね」 浴場の隣の民家が"番台"のようになっていて、そこで入浴料を払います。「入浴料金は上家にてお仕払ひすませてからお入りくださいませ」と毛筆で丁寧に書かれた、なぜか旧仮名遣いの貼り紙。扉の向こうには、かなりお年を召した"おじょうさん"がいらっしゃいました。
浴場に入ると、いきなり大きな如来像が!! ギロリと監視されている気分を味わいつつ、服を脱ぎます。浴場は打ちっぱなしのコンクリートになっていて、歴史のある感じがいたします。それにしても浴室の傾斜がすごい!! 脱衣所も少し傾いています。この傾斜のおかげで水はけは良好です。
14:52 入湯
お湯はかなり透明で、細かな泡が体にいくつも付いてきます。洗い場が濡れており、先客がいたと思われるのですが、一番風呂の気分を味わえました。目の前(正確には、斜め45度上)には、大きな如来像。仏様を見上げると、ものすごく謙虚な気持ちになってまいります。人間、所詮ちっぽけなのだ、何事もほどほどに、まじめに、という気持ちになります。
15:01 谷の湯を出発
浴室から出た時、少しパニックに陥ってしまいました。 「傘がない!!」 ああ、たくさんの温泉に入りすぎて(特に鉄輪むし湯が効いた)、ぼーっとしていたようです。急いで、先ほど入った渋の湯に引き返します。…ありました。前日の「メガネありません」騒動に引き続き、温泉の入り過ぎには要注意ですな。
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||別府八湯
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