湯の町別府には、いろいろな場所に温泉があります。焼肉屋に温泉があったり(慶松苑)、ラーメン屋に温泉があったり(みなと温泉)、食料品店に温泉があったり(神丘温泉)します。そして、お寺にも温泉があるのです。
長泉寺薬師湯。ここに入るには、まず記帳を行います。お寺の本堂に入ろうとしましたが、日曜日だからでしょうか、誰もいません。裏にある住職のお宅へと向かいます。玄関では、縁起のいいカメが飼われていました。ここで、記帳を行います。帳簿には、全国各地の地名が並んでいました。
再び入口の近くに戻り、白い湯屋の中に入ります。
「熱いから気をつけて」と言われたのですが、それほど熱くなく、気持ちよいお湯でした。すぐ近くにある龍巻地獄(地獄めぐりスポットの一つで、約40分おきに100℃を超えるお湯を5分間にわたって噴出する間歇泉)からの引き湯は、ほぼ透明ですが、「これが、あの噴き上がった温泉なのか」と思うと感慨深いものがあります。
湯屋の壁には、入浴心得が書かれていました。 「一.お薬師様に感謝を、心より入浴を楽しんで下さい。 一.帰る時は湯気がこもると木が痛みますので窓をあけて下さい。...」 感謝の気持ち、物を、温泉を大切にする気持ち、大切なんですが、別府のように湯が有り余っていると(最近では温泉の枯渇に悩む共同湯もあるようですが)、ついつい忘れてしまいがちです。別府市民憲章の「温泉を大切にしましょう」を思い出しつつ(今、私は東京都民なんですけれども、まあ一人のBepperとして)、温泉をありがたく堪能させていただきました。カッコ書きが多い文章になりましたが、ご容赦ください。
||別府八湯
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