ラクテンチの近くの急坂を登ったところに「いちのいで会館」はあります。青みがかった乳白色の湯と別府を一望できる眺めで、テレビや雑誌に取り上げられることも多いです。会計のカウンターに、いとうあさこ、椿鬼奴などなど、テレビでおなじみの女芸人のサインがありました(どうやら、人気テレビ番組「世界の果てまでイッテQ!」の「温泉同好会」のシンフロ企画で訪れたらしい)。また、かつてグラビアアイドルの杉原杏璃も旅番組で訪れたとのこと。私も前々から来てみたかったんですが、ついにやって来ましたよ。
ここは仕出し屋さんで、食事をした人だけが併設の温泉に入れます。私が訪れたときは、料金が1500円でした。おかみさんいわく 「今、食事処に団体さんがいますから、この人たちがたくさん入って来ないうちに温泉に行ったほうがいいですよー」 ということで、先に温泉へ。臨機応変です。食事処の裏口からサンダルを借り山道を歩くこと1分、露天風呂に到着。
温泉は男女日替わりで、この日は奇数日のため2番人気の「金鉱の湯」へ。先客は10人ほどで、ヨーロッパ系とおぼしき外国の方もいました。眼に飛び込んできた岩風呂は、そうそうこれですよこれ、青みがかった乳白色の湯! 辺りには木々が生い茂り、鳥がさえずり、奥には天然の滝もあって、野趣あふれる雰囲気です。写真が撮れないのが残念。
ああ、せっかくだから1番人気の「景観の湯」にも入りたかったな、もっと広くて眺めが素晴らしいらしいし、まぁ偶数日にまた来よう...と思いつつ、食事処へ。冬季なので、あたたかい郷土料理の「だんご汁定食」が出てきました。周りの家族連れが「おいしいね」と言いながら食べていました。親戚のおばちゃんの手料理、といった感じでしょうか。その家族連れのお母さんのもとに、おかみさんが。 「今日は景観の湯が団体さんで貸切なので、女性の方は家族風呂に入ってくださいねー。すみません。あ、旦那さんも息子さんも良かったら入っていいですよー。息子さん気まずいかもしれんけど(一同爆笑)」 景観の湯の人気、恐るべし。入りたい方は繁忙期を避けるなり、事前に確認するなりしたほうが良さそうです。いつか私も入ってレポできればと思います。
||別府八湯
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