2階が地区の公民館になっている住吉温泉は、まさに地区の人のための温泉といった雰囲気。番台の"おじょうさん"に100円を手渡したのですが、見知らぬ人が来たといった感じで、しばし沈黙。でも、別府八湯温泉道の湯めぐりで入湯記念スタンプを押すのに使う真っ赤な「スパポート」を私が取り出しますと、 「ああ、ハンコね」 沈黙は途切れ、場は一気に和みました。その地区の住民の方にとってはあくまでも"よそ者"で"異邦人"の私であっても(一応、元別府市民です、Bepperなんです!!)、スパポートがあれば、目に見えない国境線を超えて行ける気がしました。(ここで大分弁を使うと、もっと効果的です。)
男湯の脱衣所に入ると、先ほどの番台さんが、近所の"おじょうさん"と井戸端会議というか風呂端会議で盛り上がっているのが聞こえてきました。こういう雰囲気、わざとらしくない感じがして、私はむしろ好きだったりします。
脱衣所と浴場の間は、ガラス扉で仕切られていました。別府の共同温泉では少し珍しいといえるでしょう。先にいた2人の入浴客に「こんにちは」とあいさつしたのですが、私の顔を見ても、見知らぬ人間が来たといった感じで返事なし。少し異邦人の心地を味わいつつ、いざ入湯。
お湯の質はかなり普通。浴場も浴槽も、外観から予想したよりは広かったです。こういう広い温泉ですと、普通は足を伸ばしてしまう私ですが、ここでは思わず小中学生よろしく体育座りになってしまったのでした。
浴場を出るときに「お先に」とあいさつ。すると、今度は60代くらいの入浴客から「お疲れ様」と返事が返ってきました。
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