「陽だまり温泉 花の湯」。踊るような手書き風のフォントから幸せ感があふれています。ここは「フローリストくわばら」という花屋さんの中にある温泉で、温泉熱を利用した温室1棟が丸ごと家族風呂になっています。家族風呂の料金は1600円なのですが、訪れたときは平日昼間でおひとりさまだったため550円で入れました。ちなみに休日はお客さんが多く待ち時間が発生することもあるそうなのですが、受付近くにコミックや熱帯魚の水槽があり、もちろん花々も美しいので飽きることはないでしょう。温室の前で地獄蒸しされている卵を、待ち時間に食べるのも良さそうです。
家族風呂は「ばら」「ゆり」「ひまわり」など花の名前がついた9種類から選べます。私は「ひまわり」をチョイス。
受付の向かいにある温室の中は、普通の家族風呂のように各部屋に区切られており、なかなか珍しい光景です。おっ、「ひまわり」がありました。入ってみましょう。
それぞれの家族風呂の中には脱衣スペースと浴場があり、その向こうにはたくさんの植物が。名前の通り、ひまわりの花もありますね(秋でひまわりの花の見頃を過ぎていたため造花でした)。浴槽の湯はかけ流しで透明感がありキレイ。ネーミングからたくさんの花びらが浮かんでいる様子をイメージしていたのですが至って普通で、落ち着きます。打たせ湯もあり、湯量は十分。まるで自分が花になり、水やり(湯やり?)をされて元気になっていくようです。「ここは癒しの空間なので騒がないでください」といった貼り紙がありましたが、花がいっぱいで確かに子供たちがはしゃいでしまいそうな雰囲気ですね。
別府には温泉も、温泉熱を利用した植物の温室も多いのですが、この両方を融合させたのはおそらくここだけでしょう。アイデアと遊び心でいっぱいの、幸せな癒しの空間でした。
||別府八湯
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