別府でも指折りの高級ホテル、ホテル白菊。その大浴場は半端ではありません。タオルや石鹸、シャンプー等の持ち込み禁止(タオルは浴場にある新しいものを使う)なのです。早速、清潔な脱衣所で服を脱いで温泉に入るといたしましょう!! 男女日替わりで「楠湯殿」(檜風呂)と「菊湯殿」(岩風呂)に入れることになっていて、この日は「菊湯殿」を体験してきました。
まあびっくり。目の前に大露天風呂が広がるのですが、その透明感が半端ではない!! それもそのはず、源泉掛け流しの温泉がこれでもか、これでもかと入ってきています。これだけのお湯、普通なら循環式になっていそうなものなのですが、ホテル白菊の場合は正真正銘の源泉掛け流し。湯の街別府は他の追随を許しません!! ホテル白菊の温泉の湧出量は毎分60リットル。他の観光地の方から「うちにも分けて」と言われそうなほどです。(インターネットのクチコミサイトには「ホテル白菊の温泉は循環式」といった書き込みが見られるのですが、案内板に「湯の再利用、循環はしていません」と明記されています。)
そして奥には滝湯。石でできた大きな滝を、これまた掛け流しの温泉が豪快にジャバジャバとまさに湯水のごとく流れ落ちます。まさに「♪別府湯の町 湯川に湯滝」(『別府音頭』)です。滝つぼにあたる部分は泡風呂(気泡浴)になっており、入ってみると身体の隅々がマッサージされる感じです。滝湯、泡風呂の隣では温泉の霧が立ち込めています。こちらはマイナスイオンがさぞかし高濃度なことでしょう。
とにかく凄すぎます。『別府八湯百点満点!!』を書くにあたって、各温泉(特に宿泊施設の大浴場)はなるべく平等に取り上げたいと思っているのですが、ここの温泉は特別です。今度は絶対に「楠湯殿」に入りたいです!! そのクオリティの分、入浴料金は他に比べて割高の800円(プラス、タオル代200円)なのですが、『別府八湯温泉本』のクーポンのおかげで、何とタダで入れてしまいました!! ちなみに、『別府八湯温泉本』は350円(入湯当時。2013年からは500円)ですから、十分元を取れたことになります。ああ、こんなことが許されてよいのでしょうか。一日中ここにいたい、でも他の温泉にも行ってみたい…。
||別府八湯
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