受付の方に、温泉のスタンプがもう50以上貯まった赤い「スパポート」を見ていただいたところ、「大浴場はこちらです」とすぐに案内されました。もう少しで、入浴料を払わずに温泉に入れるところでした… どの温泉も、スパポートでは無料や割引にならないはずですので、念のため。
浴場「浜乃湯」に入ってすぐに、大きな石が壁にあるのに気付きました。横に説明書きが。
鍾乳乃滝 昔、別府大分間を走っていた路面電車の敷石を使った滝です。 長年にわたり温泉を流し続けたので、温泉の析出成分により温泉オブジェになりました。 別府温泉で最大の温泉析出物です。
温泉は透明で、他の温泉に比べても温泉特有の成分がそれほど濃く溶け込んでいる感じはしないのですが、オブジェには、鍾乳洞を想わせる赤茶色の析出物が大量に付着していました。少しだけ触ってみたのですが、つるつるした感じで、まさしく鍾乳石です。それにしても、路面電車の敷石を使った滝とはユニークです。旅館の方も、オブジェの成長に旅館の歴史を感じていることでしょう。
「これは、もっと温泉の成分が濃い明礬温泉ならば、すさまじい量の析出物があるに違いない」と一瞬思ったのですが、それって「湯の花」として既に利用されているのでした。温泉の恵みは、ただ浸かるだけではなく、湯の花や薬品(血の池軟膏など)、さらにはエネルギーとしても、余すところなくこれを享受する。これはBepper普遍の原理であり…(なぜに日本国憲法っぽい?)
更衣室と大浴場はドアで仕切られており(旅館やホテルの温泉では当然ですね)、冷房の効いた更衣室での湯上がりは爽快でした。
||別府八湯
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