ヨーロッパのクアハウスがモデルだという湯都ピア浜脇。別府市の市営温泉であり、古さと新しさが同居する浜脇にあって、新しさの象徴というべき温泉施設です。客層も、お年寄りに加えて若い人が多い、多い。中学生か高校生のグループも温泉を楽しんでいました。
いろんなお風呂があるのですが、まずは「全身浴」の大きな浴槽に。こちらは至って普通の温泉でした。お湯は透明でクセがありません。続いては打たせ湯。本来、血行を良くしてカラダを癒すものなのですが、既にこの日だけで10の温泉をめぐった私にとっては文字通りのボディーブロー。じわじわとカラダを刺激してきます。そして「運動浴」と書いてあったので入ってみましたが、冷たさに驚いてすぐに出ました。最後は泡風呂(気泡浴)。まぁ実に心地よいこと。あらゆることを忘れてしまいそうです。
温泉から上がってもなお、打たせ湯、泡風呂のサヮーという感覚が残っています。脱衣所を出ると、湯めぐりの疲れがどっと押し寄せてきました。自動販売機でジュースをがぶ飲み。さらに一本がぶ飲み。
休憩所では、旦那さんを待っていると思われる奥様がマッサージに余念ない様子。大きなテレビの前のソファでは、お年寄り10人ほどが夕方の大相撲を楽しんでいました。相撲が終わり、ニュースが始まった途端、お年寄りはそれぞれの家路に。大相撲と水戸黄門の時間は、こんな光景がよく見られます(温泉施設、老人ホーム、入院病棟etc..)。でも一人だけ残っているお年寄りが。やがて、そのお年寄りのお孫さんが来ました。4、5歳くらいの女の子で、動きがちょこまかしていてかわいい!! 温泉にお孫さんの笑顔のダブル癒しで、お年寄りはまさにユートピア(理想郷)。お湯に負けない満面の笑みをたたえていました。
||別府八湯
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