熱海温泉、有馬温泉、道後温泉に続く"四番目の名湯"と称されたから「四の湯」なのだそうで、温泉の界隈の地名(亀川四の湯町)にもなっています。温泉の前のちょっとした公園を通り抜け、番台さん(男性の方でした)に100円玉を渡し、さあ入湯。
亀川温泉に浸かったのは初めてなのですが、お湯がかなり透明だという印象を受けました(亀川の他の温泉でも同じ。浜田温泉は例外)。もうお昼が近いためか、入浴客はいません。私一人で、広く透き通ったお湯を満喫します。思わず泳ぎたくなってしまいます(当然ですが泳いではダメ!!)。浴場の隅では、新鮮な温泉がボコボコと音を立てて湧き出していました。浴場の雰囲気は実にひなびており、女湯との境界の壁にあり「昭和二八年 国立別府病院」と書かれた鉱泉分析表も味わい深いです。水はけをよくするため、浴場の床は少しだけ傾斜していました。
おっと、入浴客がやって来ました。先ほどの番台さんも一緒です。 「ここの塗装が剥げてきよるけん、塗らんとなあ」 ひなびた雰囲気の温泉を長く守り続けているもの、それは地元の人々の温泉に対する愛情に他なりません。
入浴客が私にも話しかけてきました。 「どこから来たんかえ」 普段、地元の人しか来ない温泉だから聞いたのでしょうか。 「石垣の方から来ました」 「おぅ、湯めぐりしよんのかえ」 「これから亀川の温泉をまわります」
||別府八湯
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