別府の観光といえば地獄めぐりが有名です。地獄とは、非常に高温の温泉。青かったり赤かったり白かったり、ワニがいたりカバがいたり鬼がいたり、ポコポコ湧いていたり、突然お湯が噴き出したりします。中には100℃を超える、沸騰したお湯よりも熱いものもあります。そんな地獄のいくつかには、足湯が併設されています。地獄最大手の(と書くと語弊があるかもしれませんが)海地獄の足湯を体験し、地獄見物も楽しんでみました。
入口を抜けて左手に足湯があります。私が訪れた時は、軽く10人はいたでしょうか、家族連れやカップルなどでにぎわっていました。海地獄のあの青い湯を引いているということなのですが、全然青くなく、むしろ限りなく透明に近かったです。足をお湯に浸けると、いいですねぇ、ぽかぽかと足が温まりました。それ以上は特に感想なし。やはり温泉は服を脱いで、全身で浸かってこそ味わえるものだと思います。海地獄の足湯でそれをやると捕まってしまいますが…。
関西からの家族連れ観光客も足湯を楽しんでいました。 「こりゃ、靴下履けんなあ」 と言うおじさんがいたり、足湯の中央の比較的空いた椅子に座る人に、 「ちょっとあんた、何で無人島に渡るんや、皆のほうにおったらええやん」 と言う"おじょうさん"がいたり。足湯もさることながら、観光客のみなさんの会話に癒されたひとときでした。
足湯を体験し、土産物コーナーでスタンプを押してもらってから、地獄を見に行きました。吸い込まれそうなほど青い98℃の海地獄。私は別府出身であり、何度も見ているので飽きるかな…と思ったのですが、デジカメのシャッターを押す手が止まりませんでした。園内には、血の池地獄のように赤い小さな地獄もありました(これは新しい発見でした)。もし、これらの地獄で直接「足湯」をやると大ヤケドを負いますので、くれぐれもご注意を(誰もやらないですよね)。
||別府八湯
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