明礬温泉の中心部(湯の花小屋が点在する地区)の少し手前、田園風景の中に、別府温泉保養ランドがあります。ここには、紺屋地獄という天然の地獄(高温の温泉)をそのまま使った泥湯があり、入浴料が少しお高めです。校舎というか合宿所のような建物、その入口の看板にはおどろおどろしく、エロティックな言葉が。 「当 紺屋地獄は 他に類を見ない地獄から直結した温泉です。直接地獄に入っているということをお忘れにならないでください。」 「嵐山光三郎氏(つれづれ温泉記の中より) 湯が熟しきってとろりと生きている。情が深い泥のからみつきかたに動物的な色気がある。」 なんですって、動物的な色気!? しかも泥湯は露天風呂で混浴らしい。さっそく、危険な感じがします。
1000円を払います。受付の"おじょうさん"から一言、 「はい、10万円ね」 コメントが昭和なら(失礼)、建物の中も、いかにも昭和。看板も床も窓も、高度成長時代に立てられた校舎のような雰囲気です。長い渡り廊下を抜けると、そこは休憩所。たくさんの色紙に書かれたサインが飾られています。おっと、ここからは写真撮影禁止。まあ混浴ですし、カメラを持ち込むわけにはいきませんよね。
まずは男女別の屋内大浴場へ。入浴客が多い、多い!! 男湯に50人くらいいたでしょうか。しかも家族連れが多い。白い泥湯に浸かります… 何というか、泥がもったりとしています。白い泥が体のすみずみまでまとわりついてきます。いや、「すがりついてくる」と書いた方が良いかもしれません。タオルはあっという間に泥だらけに。熱い田んぼに浸かっているようです。
続いて露天風呂へ。ここも人が多い!! なんとなく男性ゾーンと女性ゾーンに分かれてはいますが、まぎれもなく混浴。露天風呂の反対側にはシャンプーハットをかぶった女性がたくさん見えます。若いお姉さんの声もたくさん聞こえてきます。泥のおかげで、大事なところはお互いに見えないわけですが、混浴初体験の私は、途中から後ろを向いていました。それにしても、白い泥がすがりついてきます。
体にいかにも効能がありそうな白い泥湯は、いろいろな意味で刺激的でした。タオルについた泥は落ちにくいので、入浴用と体拭き用にタオルを2枚用意すると良いでしょう。
(2012/02/01追記) あと、入浴してから数日ほど、泥湯の硫黄の香り…というか、においが染み付きますので、ご注意を。そのぶん、温泉の効能が長く続くということでもあります。
||別府八湯
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