亀川温泉といえば海。海といえば砂湯。というわけで、「別府海浜砂湯」にやって来ました。存在はもちろん小さい頃から知っていたのですが、行ったことのない温泉、そして初めての砂湯。というわけで、どういうことになってしまうのか、ちょっと緊張しています。
建物の中へ。おっと、若い女性が3人出てきました。この日は平日ですがお客さんが多く人気ですね。おや、番台に誰もいません。辺りにはずっと小さな女の子の声でBGMが流れています。
♪おーい おーい 砂かけさん もっともっと砂をかけとくれ
後で調べたところ、これは「砂風呂サンバ」という2012年にできたばかりの曲で、地元のお祭りなどでも時々歌われているそうです。転調が斬新だな…などと思いつつ、しばらく砂風呂サンバを聴いていたところ、ようやく番台さんが登場。砂湯が混み合い、いろいろ対応していたようです。
砂湯のシステムはシンプル。まず番台で料金を払い、浴衣を借りて着替えます。続いて砂湯に仰向けに横になり、「砂かけさん」に砂をかけてもらいます。(砂湯は混浴ですが、そもそも全員浴衣なので恥ずかしくありません。)「入浴」は15分間。シャワーで砂を十分洗い落とし、最後に温泉に浸かります(こちらは当然、男女別です)。
というわけで、初めての砂湯。砂かけば…"おじょうさん"が登場。慣れた手つきで砂をかけて、というか盛っていきます。まずは下半身に大量の砂が。ずっしり… 頭では分かっていたのですがちょっと重い。人生、何事も体験です。 「この重みが指圧の効果でいいんですよ~」 さらに足元、上半身と砂が身体を包んでいきます。もしもう30歳くらい若い本当の"おじょうさん"だったら色々気になって困っただろうな…などと余計なことを思いつつ、あとは15分、横になるだけ。
この砂湯はカメラ持ち込みOKで、 「撮りますよ~」 と、砂かけマイスターの"おじょうさん"が4枚くらい写真を撮ってくれました。その間にも、 「3名様です」 「2名様です」 客がどんどん訪れます(最大12人まで同時に入れるらしい)。
BGMは自然の波の音。前にある別府湾からは激しく、そして後ろからは優しく聴こえてきます。この日は青空、遠くで飛行機雲がのびて行きます(コンタクトレンズで来てよかった…)。体じゅう、ずっしりと温かいです。癒されますね。
砂湯から出るときは、自分で立ち上がり、砂を落とします。上がり湯も透明で清潔感がありました。
隣には上人ヶ浜公園があり、例えば公園でジョギングした帰りに砂湯で汗を流すというのも良いかもしれませんね。
||別府八湯
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