鉄輪の大きな交差点に立地し、赤い文字の看板が遠くからでも目立つホテル大石。外見は温泉地ならどこにでもありそうな、至って普通の温泉宿といった感じ。しかしこのホテルの温泉、見た目からは想像もつかないほど個性的なんです。むしろ、讃辞というか褒め言葉として、あえてこの言葉を使います。このホテルの温泉、「変」なんです。
フロントの"おじょうさん"に番号札を渡され、「温泉はこっちですよ~」と案内されます。ここまでは、大きな(それゆえに浴場を探すのが大変な)ホテルでは普通の話。しかし、案内された方向にあったのは、温泉っぽくはない、むしろ裏口といった感じの通路。"おじょうさん"にそのまま案内されます。 「こちらが岩風呂です。ここに入るもよし、さらにこの通路を真っすぐ進むと、露天風呂がありますよ」 そろそろ露天風呂に入りたかったんだよな、と思いつつ、通路を進みます。ん? 駐車場なのかここは? コンクリートの通路には黄色いラインが延々と引かれています。 「この黄色い線をたどって行ってくださいねぇ」 そこで"おじょうさん"と別れました。あとは、駐車場のような通路をひたすら進みます。両側には何故か子供が描いた絵。錦鯉や生け花といった風流なものではなく、どういうわけか高知県の池川中学校の生徒さんが描いた絵。まあ、はっきり言ってあまり上手ではありません、しかし癒されます、ほのぼのします。不思議な通路を抜けると、ようやく露天風呂です。しかも、幾つも点在しています。
まずは大きな混浴露天風呂に。と言っても、まだお昼で、入浴客は私しかいません。ん? 他の温泉にはないぬるさです。で、少し移動すると「熱い!!」 さらに少し移動すると「冷たい!!」 場所によって湯の温度がかなり違っています。これなら、例えば彼氏が熱め好き、彼女がぬるめ好きのカップルでも大丈夫ですね。泉質は透明ですが他の温泉と何かが違います。言葉でうまく表せないんですが、一味違います。他のサイトで「ぬめり」「ぬるぬる感」といった表現が多く見られるんですが、それとも少し違った感じがしたんですね。
続いて、洞窟風呂へ。その名の通り、石でできた洞窟の中がお風呂になっているんですが、なぜか第1洞窟風呂、第2洞窟風呂、第3洞窟風呂と3つもあります。で、まず第1洞窟風呂へ。割とぬるめで、30分くらい浸かれそうなお風呂でした。続いて「ヌルマ湯」と書かれた第2洞窟風呂へ。…冷たい!! 「ぬるい」を通り越して「冷たい」!! もはや水風呂です。ある意味「ぬるぬる感」を味わえます。第3洞窟風呂にはあえて入りませんでした。
それにしても、広い浴場のあちこちに不思議な看板がたくさんあります。まるで字幕だらけのテレビ番組を見ている気分になります。 「危険 この中に入ると危険物が有り又のぞき見をすると石を投げられることがあります」 なんて看板があったりします。そこに女湯でもあるのか? と思ったのですが何もなく、「この」が何を指しているのか結局分かりませんでした。
個性的な温泉から上がり、フロントへ向かう通路から一歩入ったところ、誤ってホテルの敷地から抜けてしまいました。料金は先払いなので大丈夫、さて次の温泉へ… すっかり忘れていましたね、番号札を手首に付けていたのでフロントに返しに行きました。
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