時計は16:45、『別府八湯温泉本』には「~17:00」とあったため、温泉に入れるかフロントの"おじょうさん"に確認したところ、 「いいですよ。多少過ぎてもかまいません」 とのこと。さらに応対の一言一言が実に優しい!! "おじょうさん"は、宿泊客、立ち寄り入浴客全員の"おかあさん"のようでした。
とは言え、あまり長居するわけにはいかないので、慌しく6階の展望浴場へ。浴場内に入ってみて、まず畳敷きなのにびっくり。そうなんです、ここは防水畳を敷き詰めたお座敷風呂になっているのです。そして、浴場内の湯気が半端ではない!!
浴槽も凝っていて、全身浴と半身浴の檜風呂になっています。半身浴の方は、あお向けに寝そべって入るスタイル。檜の枕に頭を付けて、温泉に浸かります。 …ああ、空が見えます。 …時折、鳥が飛んでいきます。 …なにもかもわすれてしまいそうです。 これはぜひ、体験していただきたい。極楽というものがこの世にあるのなら、おそらくこのような場所なのでしょう…。
続いて、全身浴。腕時計が5時を回ってしまいましたが、"おかあさん"に甘えて引き続き入湯。もう一人、千葉から彼女と来たという20代の入浴客がいて、お互いに社会人になったばかり、夏休みが9月にずれ込んだ身として語り合いました。 「どれくらいこちらには滞在されるんですか?」 「三泊四日ですね。九州をあちこち旅してまして、福岡、天ヶ瀬、別府と来ました」 「どこが印象に残ってますか?」 「天ヶ瀬です。あそこは、いかにも九州の田舎という感じで、旅館街もよかったです」 古き良きものを守り続けようとすると、新しいお客さんの足が遠のいてしまう。でも、すべて新しくしてしまうと、古さを求める人のニーズに応えられなくなる。このジレンマ、あちこちの歴史ある観光地が抱えているようです。
浴場前には自動販売機とソファがあり(意外と、こういう細かい気配りって重要ですよね)、しばらくの間、ゆったりくつろぎました。
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