旅館たきみず

　別府の流川通りを山手へ上り、ワンダーラクテンチの少し手前で細い路地に入ります。閑静な住宅街の中に、旅館たきみずがあります。九州の別府なのに凄い雪が降る中、建物に入ります。おっと、優しそうな女将さんが迎えてくれました。300円を払い、昼間から贅沢なお風呂です。

　正月ということで、真っ白な湯気に包まれた温泉にはザボンがたくさん浮かんでいます。甘い香りの中、少し熱めの温泉に入湯。ああ、湯気を霧に見立てて、朝霧の日本庭園とでも申しましょうか、旅館らしい、しっとりとした趣があります。温度計で湯温を見ると…、45℃!!　熱さも納得です。

　湯上がりもぽかぽか感が持続。ザボンの効果でしょうか？　女将さんの笑顔とザボンの香り、そして温泉、あらゆるものが私をぽかぽかにしてくれました。