とんぼの湯

　亀川温泉の高台にある住宅街、スパランド豊海（豊海 悠久の丘）。ここは眺望が良く、目の前には別府湾、そして国東半島、天気の良い日には遠く四国まで見渡せる絶好のロケーションです。その中にあるのが「とんぼの湯」。亀川は田んぼが多く、坂を歩いて上がってくる途中にトンボを何匹も見かけるほど自然豊かです。

　周囲のお宅の番犬に静かに見つめられつつ、純和風の建物の中に入ると、そこは絵がいっぱいでアートな雰囲気。脱衣場の「いろは」のロッカーも味があってよいです。

　さて、温泉に浸かるとしましょう。まずはかかり湯…ちょっと熱い。続いて岩風呂へ。雰囲気は旅館やホテルの大浴場のようで、観葉植物も多くおしゃれなのですが、湯温は若干熱めで、別府の共同湯らしい感じがします。岩風呂の奥の方に進むと、眺めもよいですね。（近くにお墓が見えるものの、その向こうには）別府湾、そして山々が見えます。お昼過ぎで空いている時間帯だったため、岩風呂を貸し切り状態。なかなか贅沢です。

　湯上がり、入れ違いに高校生ぐらいの2人組が入っていきましたが、かかり湯のところで「熱い！」「やばい！」と盛り上がっていました。鏡で自分の姿を見ると、汗はだくだく、体は真っ赤。ふと、脱衣場にある「温度調整について」と書かれた貼り紙を見ると…

　泉質・効能を損なわないよう加水することなく湯量にて42℃～43℃に調整しておりますので低温又は高温の際は忍耐と根性で頑張って入浴して頂き、お帰りの際に受付にお声をお掛けくださいませ。（ごめんなさい）

自然のありのままを味わうためには、時に忍耐も必要なのです。

　湯上がりに自動販売機でジュースを1本。ついつい飲んでしまいました。坂をゆっくり歩いて下りながら眺めを味わうのも良いですね。