富士見通りと幸通り、別府の住宅街を貫く幹線道路の交差点に、際立ってレトロな建物があります。そこだけ時間が止まっているかのような空間、薬師温泉。まだ若い番台の男性は、私に特に話しかけるでもなく、コタツでテレビの正月番組を楽しんでいました。やがて、手で後ろを指しました(温泉は後ろだよ、という意味で)。
浴場は天井があちこち剥げていて、外との仕切りもトタン板の簡素なものであり、やはり時が止まっています。しかしお湯は熱い!! すぐに水を入れました。
ひなびた雰囲気の温泉、といえば、この薬師温泉もそうですし、新別府の「市の原温泉」も「おたふくわた」の看板があってなかなかです。いずれも、私が実家にいたころ、バスに乗るとよく目にしていた建物でしたが、中に入ったことはありませんでした。今回の湯めぐりで、実際に中を見て、お湯に浸かってみてびっくりしましたね、どちらも。ああ、これが一昔前の(市の原温泉に至っては昭和初期かも)共同浴場なんだ、と肌身を持って体験できます。
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