明礬の旅館街の中に、小ぢんまりとした、風格のある木造の建物があります。鶴寿泉、お賽銭で入れる財布に優しい温泉です。さすが、別府市の市営温泉です(ちなみに、鉄輪の熱の湯に至っては無料です)。男湯と女湯の間にあるお地蔵さんを拝み、賽銭箱に5円を入れて入湯。
入浴客が多かったですね、4~5人は常時いて、一人、湯から上がったと思ったら次のお客さんが来る、まさに千客万来です。温泉は、明礬にしては透明であまり個性が無いのですが、それでも別府の他のエリアとは明らかに違っていて、かすかに白かったです。
先客は、若い男性と年配の男性、そして地元の中年の男性が2人くらいでした。若い男性と年配の男性がひたすら温泉談義に花を咲かせていましたね。なんでも、若い男性のほうは東京から、年配の男性は関西から来たらしく、2人とも温泉が大好きで、日本中を旅しているのだとか。「玉川温泉とか乳頭温泉郷もいいですよね」などと話しています。しかし、そんな温泉通のお二人にとっても、明礬の温泉は大満足だったようで、年配の男性は「これはいい温泉だ」と言ってましたね。日本中から、いや世界から、さまざまな人が別府八湯を訪れ、満足して帰っていく(中には住み着く人もいらっしゃるかも)、いいですね。私のささやかな願いだったりします。(なのに、私は生まれ故郷の別府を離れて東京に住んでいます。でも別府をPRしています、何だか不思議です。)
||別府八湯
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